ドラゴン怒りの鉄拳
精武門
          


華麗なる「精武門伝説」はここから始まった・・・。

 1900年初頭「東亜病夫」と呼ばれ、租界で各国に支配されつつある中国の伝統を守った英雄として、李小龍演じる主役の「陳真」は描かれている。
 李小龍の白い詰襟姿が彼の凛々しさを際立たせている!!そして、冴え渡るアクションシーンは勿論のこと李小龍のちょっとコミカルな変装シーン、苗可秀演じる「麗児」との可愛らしいラブシーンも見どころの一つである。
 監督の羅維の強い思い入れにより中国人のアイデンティティの再確認として製作されたということだ。
 
 ところで、この作品での日本人は極めて破廉恥で野蛮な悪党ばかりである。日本公開時には一部カットされたのもうなずける。また、そんな抗日的な部分が当時(1974年頃)の東南アジアでは広く受け入れられ、大ヒットした。
  一方、欧米ではカンフーアクション映画として、非常に高く評価されている(らしい)作品であり、色々なアクション映画で、「精武門」でみたようなファイトシーンを見かける。


CAST 陳真 李小龍
麗児 苗可秀
鈴木 橋本力
STAFF 監 製 鄒分懐 
編 劇,導 演 羅維
武術指導 韓英傑
原著音楽 顧嘉W(顧家輝)
  製 作 嘉禾
  公開年月日 1972

   <名場面いろいろ>
「東亜病夫」は「アジアの弱虫」の意
虹口道場で、暴れます。
苗可秀とラブラブショット このジャンプ力
おっ、韓英傑殴られてる ロシア人とのクンフ-ファイト
日本人とのファイト!!この後成龍が・・・ ラスト・シーン
※この画像は、「精武門」ポストカードを使用しています。


<ラストシーンへの思い入れと正義>
この作品のラストシーンは、悪役を倒して「これでやっと彼女と幸せになれるね」ってところで、どんでん返し!!といった感じで、グッとヘビーな気持にさせる。しかし、このシーンは李小龍の思い
入れの強い部分であり、このシーンこそが「自分の行動に責任をもつ中国式の正義だ」と語っていたらしい。

Episode
◆Episode1  「ヌンチャク」 この映画でブルース・リーははじめて映画でヌンチャクを使用した
◆Episode2  「怪鳥音」 有名な怪鳥音はこの映画から始まった
◆Episode3  「ラブ・シーン」 ブルース・リー唯一のキスシーンがある!! 
◆Episode4  「変装」 ブルース・リーは「車夫」「怪しい新聞売り」「牛乳ビン底めがねの電話修理工」に変装する。アクションだけじゃない、芸達者な俳優なのだ!!
◆Episode5 「成龍」 「成龍」がスタントで参加している。有名なのは、李小龍に投げ飛ばされた日本人鈴木のスタント。撮影の後、成龍は李小龍に声をかけられたとか。
ちなみに、スタントの中に韓國才の顔も確認できた!!
◆Episode6 「精武英雄」 音楽は李連杰主演「精武英雄」と同じ顧家輝
◆Episode7 「甄子丹」 DVDパイオニア(LDC株ュ売)では、甄子丹(広東語)と龍比爾
(英語)が解説をしている



精武門ズ
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